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遊女悲恋 雪の下の章

そういえば昔、なんかの占いで前世は遊女と言われました、趨です。

 

今回、このCDチョイスしてみたのは籠女ノ唄にうっかり触発されたからです。

決して前世が遊女だからとかじゃありません。断じて(笑)

あ、でもその占いが本当なのかわかりませんが和小物とか和スイーツとか目がありません(無駄情報)

遊女繋がりで、佐和さんだしとチョイスしたものの実はタイトルの悲恋が目に入ってなくてね…夜寝る前のお耳の幸せタイムに聞いたらあまりにもアレで……その夢見が悪かったので今後悲恋は寝る前に聴いてはいけないと学習しました。

 

 

まぁそんなこんなで、本日はこちらです。

 

 

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遊女悲恋 雪の下の章

承 (cv.佐和真中)

 

【トラックリスト】

壱、外道の情人

弐、罪科の紅

参、禽獣の媾合

四、咎人の告白

伍、墜ちる比翼の鳥

 

初回ロット特典 

「月読光満ちる夜」

 

 

【あらすじ】

時は文政――。
数年前客の放火で全焼した舛花屋は再建し、再び賑わいを取り戻していた。
困窮した公家の家に生まれた女は、その舛花屋の再建後に売られてきた。
今はそこそこの売れっ妓になっている女は、生き別れになった愛する兄を探し求めていた。
兄の名は葛野小路或承(かどのこうじありこと)。
その兄が『蝋梅の承(ろうばいのショウ)』という通名で、
江戸の街の『闇の仕置人』稼業をしていることなど、女は知る由もなく。
ある日、張り見世で客待ちをしていた女は、その兄が目の前を通りがかったことに気付き、
吸い差しの煙草を思わず投げてしまう。

 

 


※ネタバレ含む感想となります。
また個人的な意見となりますので、ご理解のある方のみこのまま閲読下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軽い気持ちで聞いたら真冬に外で頭から冷水かけられた気持ちになります。

 

この作品の佐和さんのお声、いつも聴いてる感じで聞けませんでした、私。いや、いい意味で…。

本当振り幅広い方だなと尊敬の気持ちすら抱いてる。

悲恋なだけあってこの物語、設定から重すぎるんですけどね、個人的には。

まぁ男兄弟いないので兄弟で特別な感情を抱くって状況がまずわからないのだけど(根本の問題)

兄貴分的な方がいないわけじゃないですけどそこに恋愛感情…ヨクワカラナイ。

そこはそうゆう物語だと聞くことにしました。

 いいんだよ、フィクションだからこそやりがいがあるじゃないか!!←なにが?

 

因みに私、最初の見世の前を通りかかった承さんに長煙管を投げつけるヒロインの勝気さとっても大好きです。

引っ込み思案のおとなしい女の子らしい子とか苦手。ただ単に私がそういうタイプではないだけですがね…。

 

さて話が逸れました。

文政の頃の吉原…いや、この物語の場合は艶原(この字は実際に使われていたのかしら?そこまで調べなかった)と言ったら、私達のよく知っている床を共にするには3つの段階を踏まなければならないという掟はもはや廃れている時代。

初めて会った男性が次も会いに来てくれなかったら遊女としては恥ってなことも言われていた時分だし、初回で床共にするのは珍しいことではないっていう私の雑学だけ披露してみたところで、その前にこの2人血の繋がった兄妹なんですけども……。

 

今は客という立場だけども、どうしたいかはお前に選ばせてあげるよ。

 

と、お相手である承さんは実の妹であるヒロインが自分の事を好きで仕方ないのをわかっているにも関わらず、まるで誘導するかのように選択させていくんですね。

そもそもこの2人結構ぶっ飛んだ考えの持ち主でして、元々は貧乏とはいえ公家の出身。

身分は高いお生まれ。

しかし生活に困った両親が持ってきた?ヒロインへの縁談から逃れるため、兄は妹を女衒に売ろうとし、彼女は彼女で「兄以外の誰か1人のものになるくらいなら」とそれを承諾して京から江戸にある艶原までやって来たわけです。まじすか、ある意味凄すぎる。

 

そんな兄から与えられる選択肢によってこの2人初めて身体を重ねます。

え…?初めて?って思っていたらどうやら昔一度だけそうゆう状況になった際、踏みとどまったのは承さんだったみたいです。意外。

もうね、この承さん演じる佐和さんが本当なんとも言えないんです。

声はいつも聴いてる佐和さんのお声なのですが、なんていうか声音がね…ぜんっぜん違う。

艶っぽいのは勿論なんですが、どこか憂いというか闇を抱えているというか……言葉は柔らかいのに奈落の底に落とされてる(いや一緒に落ちてるのかこのヒロインは)感覚。

先に進むのが怖いような、でもその恐怖すら受け入れることが幸せなような…(語彙力)

兎にも角にも不思議な感覚に陥りました。

 

ポロポロと行為の途中で本音を溢してくれる承さんではあるのですが、彼女にきちんと伝えるつもりはないようで、真意を突こうとすればさらりとかわしていくのでまるで暖簾に腕押し状態。なに考えてるかいまいちわからないからより一層どこか闇が広がっていく感じ。

そんな再会後、再び会いにきてくれることはなかった承さんから文が届き見世を抜け出して彼女は書かれていた場所へ会いに行きます。

 

裏稼業で関わっていた人物といざこざがあり、彼はお尋ね者になっていたのです。

ヒロインが自分と関わりがあるとバレて危険に晒すことになるかもしれない、だから文を出すべきではないとわかっていたのに出してしまった。

ここに彼女が来なきゃいい、そう思いながらも最期に会いたいと待ち合わせ場所で待っている自分がいた。

最期だからか、以前よりも本音を見せてくれているんだね。

それでも彼の中で共に逝くという決意はなかったようで、見世に帰そうとするんだけれど彼女にその選択はない。うん…まぁそうだよね。

時代が時代、置かれている立場も手伝って2人が選んだ結末。

 

2人の選ぶ選択は予想通りだったのですが、その手段が予想外すぎてさらに苦しくなりました。この兄妹どこまでもえげつない選択をしていくな…と。 うぅむ

もう、この時の佐和さんのお芝居に私自分が苦痛に苛まれました。むしろ私が痛かった!!

 

お互い持ってはいけない感情を抱いたが故に歩んだ人生は日向の世界ではなくて、それでもまっすぐにその思いを相手へ向ける彼女と、その思いを弄ぶかのように振舞って余り本音を見せることをしなかった彼にとっては、予想できなかった彼なりの幸せな最期だったのかなと思わせるラストの一言。

 

聴き終わって、面白かったとか今回ばかりは言えませんでした。

以前ちょこっと書いたと思いますが私、世界観に持っていかれると自分が演ってたの?ってくらいエネルギー消費して気疲れしたりするんですね。

この作品は私、完全に闇に引っ張られた感があって余韻が半端なかったです。

だから引きずって、夢すら悪夢だったんだ。よくあるやつだよ、うん。

 

さて、初回ロット特典のCDがあったのでせめて救済処置がないのかとかすかな希望を持って聴きました。

どうやらこちらは、昔話に出てきたまだ2人が実家にいた頃、一度だけ訪れた身体を重ねそうになった時の話でした。

あの時、承さんが踏みとどまらず2人が結ばれる選択をしていたらっていうifの物語です。

この選択してたら家を飛び出すなんて選択も、艶原でのあの最期も向かえずに済んだのではないかなと思わずにはいられませんでした。

 

なんにせよ悲恋が苦手ではない方は聞いて見ても良いかもしれません。

愁いを帯びた佐和さんを堪能できます。

たーだーねー、個人的に行為が長い!!←

シナリオライターさん拝見したら「ゲスおと☆」と担当されてた方が同じで妙に納得してしまいました。

相性悪いのかな?「チョコレートえっち」は大丈夫だったんだけれど…。

「ゲスおと☆」ほどではなかったので、こちらはそこまで問題なかったけれど、スパンっとシーンが変わってしまったところがあったので、そこまでのストーリー少し広げて欲しかったなとは思わなくもないです。

あ、あとせっかく昔の言葉を意識した台詞になってたのに一箇所だけ違和感を感じてしまった単語(いやこの場合動詞か?)が特典CDにあったのが現実に引き戻されました。

あの時代あの表現はしないんじゃないかな…本編では使ってなかったのになぜ特典で…。

 

何はともあれ寝る前に悲恋は今後気をつけたいと思います(苦笑)